【連載記事】熊野古道500kmの旅 第2章:以前に行った熊野古道の旅

はじめに

この連載記事は2021年に行った熊野古道500kmの旅を主題にしています。連載記事は下記7つの章で構成され、本記事は第2章「以前に行った熊野古道の旅」です。

  • 第1章:熊野参詣道の概要
  • 第2章:以前に行った熊野古道の旅
  • 第3章:旅の概要
  • 第4章:旅で印象に残った出来事
  • 第5章:コミュニタスの概要
  • 第6章:旅で感じたコミュニタス
  • 第7章:巡礼を体験する観光地でコミュニタスを感じることの意義

第2章:以前に行った熊野古道の旅

熊野古道500kmの旅よりも前に行った熊野古道の旅は下記4つの旅です。

  • 熊野古道中辺路全線を歩いた旅
  • 熊野古道の定番ルートを歩いた旅
  • 熊野古道280kmの旅
  • 熊野古道小辺路のリベンジ歩き旅

本章は、これら4つの旅を節ごとに説明しています。

熊野古道中辺路全線を歩いた旅

私は、2019年9月に初めて熊野古道を訪れました。その際は、中辺路の全区間を歩き通す旅でした。その旅の行程は表1のとおりです。

表1:熊野古道中辺路全線を歩いた旅の行程

日程移動区間移動距離
1日目闘雞神社 〜 北郡集落22km
2日目北郡集落 〜 近露王子跡16km
3日目近露王子跡 〜 熊野本宮大社25km
4日目熊野本宮大社 〜 熊野速玉大社36km
5日目熊野速玉大社 〜 補陀洛山寺15km
6日目補陀洛山寺 〜 熊野那智大社7km
7日目熊野那智大社 〜 熊野本宮大社35km
8日目熊野本宮大社 〜 湯の峰温泉3km
9日目a湯の峰温泉 〜 近露王子跡29km
10日目近露王子跡 〜 闘雞神社36km
  1. 船玉神社付近から湯の峰温泉に至る赤木越ルートは、台風被害の影響で通行止めとなっていたため、9日目は大日越ルートを再度通り、熊野本宮大社に戻ってから近露王子跡に向かいました。↩︎

当時は大学生であったことから、全ての日程で宿に泊まれる費用を持っていませんでした。よって、そのうちの6日は古道沿いの東屋や近くの公園などで野宿をし、残りの日数は安価なゲストハウスに宿泊しました。

この歩き旅は私一人で行いましたが、3日目に下記のガイドツアーに参加し、他の参加者の方々を交えて語り部の方と一緒に歩きました。

  • 朝いち語り部
    • 中辺路の発心門王子から熊野本宮大社まで、道中を案内してくれる語り部と歩くツアーイベント。熊野本宮語り部の会が主催。朝いち語り部や熊野本宮語り部の会の詳細については、下記のリンクからご参照ください。

この旅をきっかけに、私は熊野古道歩きにハマっていきました。

熊野古道の定番ルートを歩いた旅

2020年2月に、和歌山県にある滝尻王子から熊野本宮大社までの中辺路およそ40kmを大学の友人と歩きました。この旅では、途中、近露王子跡付近の旅館に1泊し、2日間で歩き通しました。第1章「熊野参詣道の概要」でも紹介したとおり、この行程は中辺路で組まれる一般的な行程の1つです。

熊野古道280kmの旅

熊野古道の定番ルートを歩いた旅の翌月、私はまた熊野古道に足を運びました。この旅の大まかな行程は次のとおりです。

  1. 和歌山県の九度山駅からスタートし、同県の山岳仏教聖地である高野山に徒歩で向かう。
  2. 高野山から小辺路を通って熊野本宮大社を参詣する。
  3. 熊野本宮大社を参拝後、その近くを流れる熊野川沿いの道を熊野川川舟下りセンターまで歩く。
  4. 熊野川川舟下りセンターから熊野川を舟で下りb、熊野速玉大社そばの権現河原で下船する。
  5. 熊野速玉大社からは、中辺路を歩いて熊野那智大社を参詣し、補陀洛山寺まで戻る。
  6. 補陀洛山寺から大辺路に入り、大辺路の起点である闘雞神社で旅を終える。
  1. 熊野川舟下りの詳細については、下記のリンクよりご参照ください。↩︎

1〜6を合わせて、かかった日数は14日、移動距離はおよそ280kmでした。

より詳細な行程は表2のとおりです。

表2:熊野古道280kmの旅の行程

日程移動区間移動距離
1日目九度山駅 〜 二ツ鳥居9 km
2日目二ツ鳥居 〜 高野山16 km
3日目c高野山 〜 野迫川村総合案内所11 km
4日目d大股集落 〜 十津川温泉43 km
5日目十津川温泉 〜 熊野本宮大社15 km
6日目e熊野本宮大社 〜 熊野速玉大社36 km
7日目熊野速玉大社 〜 大門坂19 km
8日目f大門坂 〜 ゆりの山温泉15 km
9日目ゆりの山温泉 〜 橋杭岩33 km
10日目橋杭岩 〜 和深浦20 km
11日目和深浦 〜 見老津浦10 km
12日目見老津浦 〜 周参見王子神社13 km
13日目g周参見王子神社 〜 白良浜30 km
14日目h白良浜 〜 闘雞神社11 km
  1. 昨晩に雪が降っていたことから、3日目は高野山で数センチほどの雪が積もっていました。高野山を出発した後でも、しばらくはその程度の積雪となっていましたが、水ヶ峰分岐からの道では、膝上ぐらいまで深くなっていました。この旅では雪山の装備を準備していなかったため、この日の目的地としていた伯母子岳頂上には登れないだろうと判断。また、この日は野宿を行う予定でしたが、雪山装備が無い状態で野宿を行うことは危険と感じたので、宿に泊まることにしました。水ヶ峰分岐から先にある大股集落には宿が数件あり、そのうちの1件に電話をしたところ、なんと泊めていただけるとのこと。さらに、今いる場所を伝えると、ありがたいことに宿まで車で送迎していただけるとのこと。時間的にも距離的にも宿まで歩くのは現実的ではないと思ったので、水ヶ峰分岐から高野龍神スカイラインを少し進んだところにある野迫川村総合案内所でピックアップしていただき、無事に宿泊することができました。↩︎
  2. 3日目は伯母子岳頂上から十津川温泉まで歩く予定でした。しかし、脚注cで説明したとおり、3日目の行程が急変したので、4日目は大股集落から十津川温泉まで路線バスで移動することにしました。↩︎
  3. 熊野川を舟で下った日はこの日です。↩︎
  4. この日は熊野那智大社に参詣した後に、ゆりの山温泉に向かいました。↩︎
  5. 紀伊富田駅から先の大辺路は舗装道路しか続いていなことから、紀伊富田駅から大辺路をはずれ、寄り道をする形で白良浜に向かいました。また、日置川の渡渉では安居の渡しを利用しました。安居の渡しの詳細については、下記のリンクからご参照ください。↩︎
  6. 白良浜から大辺路上にある大潟神社まで歩き、そこから大辺路を辿って闘雞神社を参詣しました。↩︎

中辺路全線を歩いた旅で直面したように、この旅でも全日程の宿泊費を捻出することができませんでした。よって、そのうちの9日は古道沿いの東屋や近くの公園などで野宿を行い、残りの日は安価なゲストハウスや民宿に泊まりました。

また、この旅は主に1人で行いましたが、所々他の方々と事前に計画を立てて一緒に歩くことがありました。一緒に歩いた方々・区間・日については表3のとおりです。

表3:熊野古道280kmの旅で他の方々と一緒に歩いた行程

一緒に歩いた方々一緒に歩いた区間日程
大学のゼミの先生・ゼミ生1人高野山   〜 野迫川村総合案内所3日目i
友人紀伊浦神駅 〜 串本駅9日目
大学のゼミ生1人j見老津浦  〜 闘雞神社12 ~ 14日目
  1. 脚注cで説明したとおり、3日目は雪の影響で予定が急変しました。元々、先生はこの日だけのご同行、ゼミ生は高野山から熊野本宮大社まで一緒に歩く予定でした。しかし雪の影響や体力的な問題で、ゼミ生は、残念ながらリタイアすることになり、高野龍神スカイラインを走るスポーツカーを水ヶ峰分岐でヒッチハイクして帰宅しました。そのタイミングで先生とも別れ、先生は野迫川村総合案内所から高野山まで小辺路を走って帰りました。↩︎
  2. 3日目に一緒に歩いた大学のゼミ生とは別のゼミ生です。↩︎

熊野古道小辺路のリベンジ歩き旅

2020年2月に行った熊野古道280kmの旅では、雪の影響で、水ヶ峰分岐から十津川温泉までの区間を歩くことができませんでした。そのリベンジとして、小辺路全線およそ69kmを同年8月に3日間で歩きました。この旅も基本的に私一人で行いましたが、同じく小辺路を歩いていた方と気が合い、高野龍神スカイラインから大股集落まで一緒に歩きました。また、このハイキングでは宿泊施設を利用せず、野宿で夜を過ごしました。

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